佐藤芳嗣法律事務所

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詐欺商法・霊感商法 ー騙されないためー

詐欺商法

はじめに

詐欺商法とは人を騙して金品を騙し取る取引のことです。経済活動の広域化、情報化社会の伸展に伴い現代社会は詐欺商法の全盛時代です。既にお話ししたオレオレ詐欺(振込め詐欺)も詐欺商法の一つといえます。大がかりな詐欺商法として有名な事件として、存在しない金を売りそれを直ちに預かったことにして、高利の利息の支払いを約し、全国で数千億円の金員を騙し取った豊田商事事件が思い出されます。上小地方でも多数の被害者が発生し、中には数千万円の被害を受けた人がいました。この時私たちは被害者弁護団を全国的に組織し、被害の回復に努めましたが、多くの被害は回復されませんでした。
上田で発生した詐欺商法として、石原慎太郎の隠し子を装い、多数の主婦らから事業資金名目で数億円のお金を集めたものの、事業の実態がなく結局詐欺商法が発覚し、主催者の女性が自殺に追い込まれた数年前の事件が思い出されます。
詐欺商法は昔からあったのですが、現在の詐欺商法は大規模であり広域的である点に特徴があります。詐欺商法は許し難い犯罪でありますが、詐欺に引っかからないように自衛する必要があります。 今回は、数多くある詐欺商法の中からマルチ商法と最近話題のリフォーム詐欺についてお話しします。

マルチ商法

ある日知り合いが、「健康によい漢方薬(健康食品その他あらゆる商品が対象になっています)がある。アトピーやリウマチも治るし癌の予防にもなる。これを1万円で購入して会員になりあなたの下に会員を増やすと自分で販売しなくても毎月数万円の定期収入がある。絶対儲かるから1万円で購入して会員にならないか。」とあなたを勧誘します。この話にのり1万円を払って会員になり、今度はあなたが知り合い多数に勧誘するようになります。あなたは最初は被害者ですが、意識しないで加害者になるのです。
このようにピラミッド状に販売組織を形成し、当初は見せかけの利益が得られる仕組みを作る詐欺商法を「マルチ商法」と呼んでいます。これはネズミ講式販売であるわけですが、無限に会員を増やすことは不可能であり、この商法の本質は最初から詐欺商法です。あなたが最後の被害者ならばまだマシですが、あなた自身が無知から多数の知り合いを会員に引きずり込んだ後でその組織が破綻すると、あなたは意識しないで詐欺商法に荷担したことになります。そして、あなた自身が多数の被害者から責められ責任を追及され、仕方なく自己破産を申請せざるを得なくなるのです。
私にはマルチ商法が詐欺商法である原理は極めて簡単であると思えるのですが、人間は「絶対儲かる。」という勧誘に極めて弱いようであり、被害者であり加害者でもある人が後を絶ちません。

リフォーム詐欺

老人が昼間ひとりで居る家にリフォーム会社の勧誘員が訪ね老人に言います。「無料で屋根や壁や床下を見てあげます。雨漏りがしていれば家が直ぐに駄目になるし、床下の換気が悪いとシロアリにやられ家が駄目になります。家が耐震構造になっていないと地震の時命が危ないですよ。無料だから点検した方が良いですよ。」老人は無料の点検なら得だと思い勧誘員に家を見させます。勧誘員は「お宅の床下の換気は駄目だね。シロアリが付いているよ。」「お宅の家は地震に弱いね。今は良い技術があって直ぐに地震に強い家にリフォームできるよ。」「家を長持ちさせるには屋根を全部葺き替えた方が良いよ。」などと言葉巧みに勧誘します。そして、老人が何がなんだかよく分からないうちに数百万円のリフォーム契約をさせます。本当に必要なリフォームと言えない無駄な工事がほとんどですし、仮にリフォームが必要だったとしても原価からすると暴利の契約になっているのです。これが現在報道されているリフォーム詐欺です。
突然、老人や主婦がひとりで居る家に勧誘に来るリフォーム会社の勧誘員には気を付けなければなりません。リフォームが本当に必要ならば家族や知り合いに相談し、信用のおける業者を選定し、見積書を検討し適正な価格であることを確認してから依頼しなくてはなりません。